無給の期間に、お互いの信用ができあがった。(粋な勉強会講義録)

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きっかけは、小高さんが継続的にやっていた海外ビジネスを研究する勉強会だったという。
そこで亀井さんたちと出会い、働きながらフェイスブックを更新することを1年間続けた。

彼らは別にオタクの専門家ではない。そこまで好きでもない。
ただ海外に通用するコンテンツはオタクだというフォーカスと、
海外の競合プレイヤーよりも明らかに強いのは日本で仕入れられる情報ということで、
イベントや新商品、新番組などの情報をフェイスブックにあげることに決めた。

歌舞伎などの伝統芸能などの日本ならではのコンテンツはあるが、ニュースの更新頻度が低い。
オタクコンテンツなら毎日のように話題が多いからというわけだ。

最初の3ヶ月はなかなか「いいね!(読者数)」が増えなかったという。
記事を書いては、100万いいね以上のコミュニティの管理人に、
「記事を紹介してね」と依頼することをくりかえし、紹介されると読者が増えていった。

お金を使わないプロモーション、このゲリラ的な紹介依頼の方法は、
オタクカメラでも、彼らはやっている。
こういう熱量のあるプロモーションが効くからだ。

自分たちが300万読者をこえると、今度は、他のメディアから紹介依頼がとんでくる。
本当に読者にとっていい情報だったら、オタクモードでも紹介する。

このようにして、読者数が増えると、コンテンツ調達も自動化されてくる。
いまでは、登録クリエイターが描いたイラストが読者のリテンションをよび、
彼らのリアル商材が売れるというポジティブフィードバックのスパイラルがまわってきている。

はじめは、記事あつめから翻訳まで、コストゼロで運営された。
ミーティングは平日の夜、友人の会議室をかりたり、ボランティアに翻訳してもらったりと。

1000万いいねを獲得し、いよいよビジネスを組み立てようとなったときに、
彼らはアメリカへ行って、知り合い伝いにベンチャーキャピタリストを紹介してもらい、
米国で法人設立、ドル建ての出資を成功させて、ついに会社として動くことになる。そこまでに1年の月日がたっていた。
それから1年、彼らは自社メディアを立ち上げ、フェイスブックを集客元とした、物販および広告メディアを運営している。

いまのボードメンバーは役割分担が明確で、とくに相手の決めたことに口出しはしないような信頼があるそうだ。
それは、無給で働いた時期に醸成されていた。好きでやっているわけだから、誰が命令というわけでもなく、お互い自発的に動くような動きになる。
自分の役割もおのずと決まってきて、それが今の会社経営の基盤になっているというわけだ。

物販のお客さんのほとんどは外国人、そして様々な国々だ。
メリットとしては、本物を求めるような商材で価格競争にならない反面、
税関やきちんと届かないリスクなどがあり、それが彼らのノウハウになっている。

「オタクメディアを運営しながらトラフィックをあつめ物販でマネタイズする」といえば単純にきこえるが、
仕入れやら、アーティストやら、情報更新やら、たくさんの運用の目標指数があるわけで、絶え間ないミーティングが必要な毎日だという。
単純な作業の繰り返しにも細かい運用方針のチューニングがあるわけだ。

これをやりきれるのも、やはり1年間の無給の共同作業があってこその賜物だった。
この期間がボードメンバーのお見合い期間であり、事業への覚悟の期間であった。
トーキョーオタクモードの創業物語のなかに、新規事業の立ち上げの新しいスタイルを垣間みた気がした。

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