新規事業はロックバンドと何ら変わりはない。(クラリスの会講義録)

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佐藤光紀氏(セプテーニ代表)をゲストに迎えたクラリスの会の講義録です。

【2009年9/9講義録】「新規事業で会社を変える。チェンジ・メーカーとしてのキャリア論」

就職活動よりもバンド活動

バンド活動にいそしむ佐藤さんの就職活動はずいぶんいい加減なものでした。
新宿にちょうど用があって、交通費支給だからと、就職セミナーに出たのがきっかけです。

その会社が後にセプテーニという名前になります。
当然、上場会社の社長になるという野望は微塵もありません。

当時の会社は10年目、社員20人と小さな会社。
リクルート出身者の会社ということもあり、
求人広告の営業会社であり、DM事業が柱になりつつあるという状況でした。

バンド活動を優先した社会人人生は2年すると転機を迎えます。

 

こんな事業、時流にのっていない。やばいんじゃないか?

社長に直談判して、新規事業をやることになりました。
6ヶ月は一人で試行錯誤、そしてスタッフをつけてもらい、
現在のメイン事業であるネットマーケティングの事業が生まれます。

あとから聞くと「戦力外通告だった」といいます。
どうせ真面目にDMの営業やらないんだったら、
好きにやらせておけ。そのうち逃げるだろうとの社内評だったのでしょう。

しかし、本人は無茶苦茶いい気持ちです。
仕事がバンドよりも楽しくなり、バンド活動をやめてしまいました。
いや、むしろ、新規事業はバンド活動に似ているといいますから、
彼の中では奏でるものが変わっただけなのでしょう。

やりたい人をあつめて、分担を決めて、あとはやるだけ。

土日にもどんどん会議を入れていきました。

そんな感じで事業が成長していきます。
最初で最後の苦しみはその3年後。
50名〜100名の規模のときだと言います。

 

自分が現場で動くのには限界がある。

部下が自律的にうごくしくみを作らないとこれ以上はのびない。
そのときは毎晩、相当悩んだそうです。

会社のステージの変化で、自分も変わらなければならない。
この悩みこそ、経営者としての自覚の芽生えでした。

いままではクライアントがお客さんだったが、
それからは、社員がお客さん、そう見方が変わったそうです。

 

育つ人を助けるのが仕事。

やりたくない人を無理矢理動かすのではなく、
やりたい人を後押しをする。

仕事はバンドと変わらないという根底がそこにはあります。

こうして、ネット事業がメインストリームとなり、
会社が変化し、自分も変わり、二代目社長となりました。

会社を変えると言っても、簡単には変わりません。
理解されない瞬間、逆の立場を考えてみてふりかえります。

自分は他人に期待しすぎているんだとわかります。
はじめから理解されていると思わないことです。

逆にまず相手を理解することにつとめる。

これを佐藤さんは「シェアする」という表現を使っていました。
応援しあえるしくみは、シェアするという考え方。
上場は一般投資家とのシェア。会長と想いをシェア。
シェアの気持ちがあれば、軋轢は生まれないと。

これからのインターネット業界は
周辺産業との協調に早く気づくべきだ。
本音で産業の健全につとめ、
相互理解で新しい市場を開拓するというのが
これからの変化に対応するということだ。

会社や社会が変わるのは規模が逆転したとき。
大きな車輪を動かすようなもので、
長い時間こつこつと積み重ねれば、
次第に加速し、もう誰も止められない動きとなる。

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大事なのは何が何でも続けること。

大きなビジョンがあっても、
やっている最中には達成されないものだ。
あとの人から評価されればいい。

自分の続けていたことが、自分がいなくなっても続く。

それは音楽と同じだよね?

やはり佐藤さんの根底には音楽が流れているのです。

追記)その昔、若手起業家育成セミナーという堅苦しい名前がついておりましたが、
第四回目から「クラリスの会」と呼ばれるようになりました。
なぜクラリスなのか、クラリスじゃないといけないのかについては、
ご自分の目でお確かめください。次回はモバイル検索の王者エフルート。
代表の尾下さんと一戦交えます。場所はもちろん、中野坂上校です。

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