なぜキャスターというオンラインアシスタントサービスを始めたのか?
中川さんは「たまたま」だと言う。
サマリー
突然の起業ではあるが前提条件は満たしていた
確かに、中川祥太さんの起業はいきなり決まった。
IT道場1期生に参加していて4週目に、「会社に辞表だしました。」と言って、
翌月の2014年9月に会社登記をしている。
IT道場に通っている間に、ベンチャーキャピタルからの出資が決まったのだ。
起業のための必要最低条件とは?
起業する前に下記のことが揃ってなければ起業しちゃいけないと指摘する。
1.自らが専門家であると感じられる領域
2.先立つ者が貰えるのが確定していた
3.3-5年で手仕舞いするイメージが持てる
1があれば、2と3はついてくるとも言った。
中川さんは前職で、リモートワークのオペレーションを熟知している。
その上で自分のアイデアが、ベンチャーキャピタルに認めらたという流れがあった。
つまり、ある事業アイデアをやるのに最適な人材が自分であるという必要条件に対し、
「イグジットできる予感」がベンチャーキャピタリストに受け入れられたという十分条件がのっかり、成立したというわけだ。
起業家、事業家、経営者の違い
スタート前の事業をみて思うこととして、
「技術、サービス、セールス」が揃っていないことが多いという。
起業家は、ここまで揃えるのが仕事。
適任の仲間と立ち上げに十分な資金を用意し、運用をまわすということだ。
事業家は、それを利益をだしながら育てる。
経営者は、それを支えて更に拡大させる。
まさに、前座の講義の山口さんのいう「スケール戦略」をやり切るのがここにあたる。
サービスを構築する際に気をつけることとは?
「それは強い問題を解決しているか?」
「サプリメントでは無いのか?」
癌が治る治療薬は死ぬほど欲しいが、
癌がよくなるかもしれないサプリは欲しがらないというわけだ。
ナイストゥハブはいらない。マストハブなサービスじゃなければ意味がない。
その解決方法は、根本的な競争優位性があるのか?
まだ世の中にそのサービスが存在しないとか、
その適任が自分たちしかいないということなどである。
また「利益と売上の立て方が現実的か」ということも重要である。
「たまたま」起業した中川さんは、かなりの現実主義であった。
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