【浅草の教訓】撤退経験者がこれから小売りをやりたい人にこっそり教える7つの教え

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まず、ビックリすることをいいますが、O2Oに未来はありません。

世界に未来はあるかもしれないけど、日本にはありません。
正確にいうと、イオンみたいな勝ち組だけにあります。
答えは簡単、日本には店が多く、経済がさがっているからです。

 

 

誰がお金をだして集客しますか?

販促予算をもってもやっていけてる既存の主だけです。

裾野はこれ以上ひろがりません。

実際に小売りをやってみてわかった。
というわけです。

もしかしたらリアルビジネス全般に言えるかもしれません。

不動産を買ってAirBnBでビジターに貸し出したら、4年で回収できそうだなんて話はアメリカにはごろごろしてます。
しかし300万円で、浅草の物件買えますかって話です。

 

飲食店は、食べログやグルナビに出せるくらいの市場でマックス松浦でしょう。
彼らには今後もポン系みたいにいろいろなサービスがあらわれるでしょう。
しかし、予算をもっていない飲食店のためにベストソリューションはついぞでてきません。
ラインアットマークもしかりです。メルマガの茶番にすぎません。

 

飲食店の数は物件数が有限であるかぎり有限

飲食のAirBnBができると市場規模自体はあがるのかもしれませんが、
それでも専門業の方には他所に逃げられる脅威になります。

すでに小売業がそうなりました。
小売りのEC市場規模は、そりゃあがります。
無店舗でもできるから、そりゃそうです。
こうしてリアル店舗は脅威にさらされてきました。

そして、そんな無店舗小売業者は、今度は一般ユーザや今までECをやらなかったさらに弱小の無数の小売店におびやかされます。
ヤフーショッピングが無料化したり、メルカリやベイスのようなサービスができて、
ますます加速してくるでしょう。

 

これってアプリの世界と同じです。

 

運がいい奴は絶対にいるので、どこでも成功するでしょうが、いざ自分がやったときに、その可能性ははじめから著しく低いというわけです。

つまり誰でもできそうなリアルビジネスはやらない方がいい。
そして、ツルハシビジネスだといってかっこ良く、その手のプラットフォームをつくりだしたとしても、すでに巨人がはびこっている分野だと、いっきにやられる可能性がある。こんな事情もひそんでおります。

 

というようなことを、レジうちしながら考えていた7ヶ月でした。
さて、簡単ながら、浅草で気づいたことをまとめます。

 

浅草修業時代に気づいたこと7か条

 

1.相場家賃の本来価値は3分の1。

バブル時代より1割はさがっているといわれる相場家賃ですが、本来価値はもっとさがっています。
例えば、当店の家賃は110万円で売り上げとほぼ同額でした。
商品を変えて回転率をよくしても、かわりませんでした。
これが通行量から導きだされる売り上げです。これが、その土地の価値です。

 

ここで生き残るには家賃30万円が妥当であり、あとはリピーター率をあげたり、認知力をあげて、
売上300万(粗利益120万円)になれば、まずまずの合格となります。

なぜこんなに当時とくらべて落ちてしまうのか。
まず、あとでAmazonでたのめばいいやという、ウインドウショッピング化。
そして、もう一つの理由が、ライフスタイルの点と点の移動化です。

人々はスマホでつながっています。
あそこのお店に行けばいいとかシェアされるし、ウェブで予定が明確化されると、街をぶらつくことがなくなります。

 

浅草の仲見世はスマホが流行ろうが、スカイツリーができようが、年間通行数がかわならいのは、「雷門」と「浅草寺」という、目的そのものに価値があるために、その間の移動数が担保されるからです。
で、さらにいうと目的買いする商品ではなく衝動買い商品であるために、お財布がそもそも別物、そして隣の店と競い合わなくてもいいという共和国がそこにはあります。

 

浅草のその他の商店街の商人たちは「この5年でずいぶん売り上げが低くなった。」なんて言う裏には、ウラハラやキャットストリート、ファイア通り、キラー通りの地盤沈下と同じ原理が働いていたのでした。

 

2.楽天で0円で売っているような商品は置くな

 

我々がまず売ろうとしたのが、iPhoneケースです。
これは、「世の中にある商品のなかでiPhoneケースのみが値引きしなくても売れる」というM氏の言葉を信じて600万円の仕入れをして、結局400万円しか回収できなかったわけですが。
我々は、M氏よりも楽天を信じるべきでした。
楽天のテナントは売れないモノはどんどん値下げして、最終的にはメアドだけ回収できればいいやという発想になります。
楽天は世の中の小売り流通の写し鏡ですから、商売する前にはきちんと調査しましょう。

 

3.Amazonの思想は「流通業界にはメーカーだけしか要らない。」

 

Amazonで商品を検索すると、商品別に検索結果一覧が出現します。
そこで、一番安い業者の品物を出現させるわけです。
当店も出店していますが、いつもAmazonのコンピュータといたちごっこです。
Amazonもさすがに仕入れ原価よりも下げれないため、最近では、当方もはじめから不戦勝するために、小売り原価よりもさげています。

 

ここが激安「鷹や浅草」の値引き事例

ここで覚えて欲しい数字があります。ある商品を100円で売ることとします。

・小売の仕入れ原価:60円
・問屋の仕入れ原価:40円
・メーカーが中国などに発注する原価:30円

ざっくりこんな感じです。

Amazonには素晴らしいフルフィルメントサービス、通称FBAというしくみがあります。
送料や手数料、倉庫料、Amazonへの出荷料をこちらが持たないといけないわけですが、ざっくりいいますと、2000円の品物だと、諸経費が400円かかります。つまり20%とられちゃうんです。
なので、Amazonで値引きできるのは20%が限界なわけです。

しかしメーカーであれば、半額まで値引きができます。
これだとAmazonと、はりあわなくても済むというわけです。

 

4.値引きどころか価格が高騰する商品もある

 

オンラインで商売をやっていると、セドリ業者という存在にきづきます。
趣味で主婦なんかがやっているような感じから、人気商品を買い占めるような仕手集団もいます。
この人たちとうまい付き合いができると、値崩れを押さえることができます。
量販や楽天、フリーマーケットで安く仕入れて、ヤフオクやAmazonで売るという行為をする人が
このあたりのコントロールをしています。というか、市場原理により相場がうごきます。

 

簡単に言うと、メディアなどに希少商品としてとりあげられ、受給バランスを調整して、出品せよという考え方です。
それは、問屋依存になるなということでもあります。

 

5.いい問屋と悪い問屋を見極めろ

 

小売業者は、問屋のすすめられた商品を置くか、置かないかを決めるだけです。
新商品やら売れ行きやらは、むこうが知っているので、それを信じるしかありません。

できる問屋は、売るだけ売るという行為をしません。
未払いリスクがあるし、他の問屋に客をとられてもいけませんから、

「売れるものを売れるだけ置く」

以上です。

最初のケースの大量仕入れは、ミスが甚大でしたが、当方は下記のような形でいい問屋を見抜いておりました。

 

・まず速攻で3万円分仕入れるからベストチョイスをくれといいます。(時間もコストなので会う前にそれをおこなう)
・商品をおいて7日間の売れ行きをみて、30万円分の仕入れをするか決めるといいます。

この作業で、最悪3万円分の痛手は追いますが、まあ向うもプロではありますので、そこまでひどい提案をしたのは最初の一社だけでした。

 

6.なるべく委託販売を。

 

委託販売とは、商品を置くだけで、毎月月末に売れた商品と盗難商品の数だけ、
仕入原価で買い取るような販売形式となります。
当然、所有権は問屋にありますから、転売不可能ですし、値段のコントロールも不可能です。
メーカーが所有権を持っている場合は、問屋がどこに卸して、何円で売っているのかの報告義務があるようです。

その反対が買い取りになります。
買い取りは、当然所有権はお店に移動しますから、どんな売り方もできます。
ちなみに当店では値下げをした瞬間に、複数のメーカーから値下げをするなと恐喝をうけましたが、これは独占禁止法の違反となり、誰かのタレ込みがあると、罰則や指導をうけます。

おそらくメーカーの中には委託で問屋に卸した商品があるのではないかと思います。
私たちは買い取り契約で買ってしまったので、問題にはならないですが。
なので当局からも連絡すらきません。ただの恐喝(らん訴罪の行為)だったようです。

 

余談ですが、「Amazonの出店取り消しを依頼する」というクレームもいただきました。
こちらをAmazon担当者に聞いてみたら、第三者のクレームで出店停止になることはない。
この手のクレームは多いとのこと。Amazonの「すべては消費者のために」に理念に反する行為ですもんね。

 

また、あるメーカーの商品が、出品停止になったことがあります。
「この店の商品は偽物だという」クレームが入ったからだと、メールが来ました。
Amazonもまず1日は審議のためにすぐに止めたというわけで、すぐに解除になりました。
そもそも混合在庫で売っているので、他所のお店の商品と一緒になります。
当店だけの商品が偽物だといってクレームがあがるわけないんです。

というように、流通業界も、いろいろな新参者たちが、法律とか勉強せずに、自分本位の考え方で、やっかいをおこしているようで、古くからやっている方とおつきあいするのがよさそうです。

 

7.なぜiPhoneケースは売れないのか?

 

実は、問屋筋の情報では今年に入り、iPhoneケースがとたんに売れなくなったと聞いておりました。
それでも、店を出しちゃったわけですが、なかなかできない洞察を得ることができました。
身の回りの売れてそうなカテゴリについて、「なぜ売れないのか」と置き換えてみることを提唱します。

 

・iPhone4ケースが爆発的に売れたのは余りにも多くの同じ端末をみんなが持ったから。
・そもそもスマホはそれ自体がデザインされており、みんなが持っているわけではないから、おしゃれする必要がない
・メーカーが独禁法すれすれの価格コントロールをしており、それがユーザニーズにマッチしていない
・シンガポールで500円で売っているようなレベルの商品を2000円以上で売っている。
・デフレ環境で、海外旅行やグローバル会社員の多い日本人はコストに対する品質にうるさい。
・激安セール(500円)をしても買うか買わないか迷ってしまう顧客像。
・iPhone3時代のユーザ像から比べれば、ごく普通の人になった。
・今のiPhoneユーザはお洒落なひとではない。おしゃれをしない普通のひと。
・スマホケースにいくらお金を払えるか?について、高給与所得者層でも2000円
・スマホケースに5000円以上かける層は、マニア、学生、ファッションにしかお金をかけない層。

 

上記の文章の「スマホケース」や「iPhoneケース」を、いまターゲットにしている商材を入れてみると、いろいろヒントがでてくるかと思います。

 

以上、「小売りをやりたい人にこっそり教える、7つの小売り撤退経験者の教え」でした。

 

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