須田さんは、アエリア上場の前に、お惣菜屋をやっていた。
その運営会社がSudaxであり、業界仲間からのニックネームとして定着している。
偶然にも、半年で撤退、焦げ付いたコスト3000万円というのは、当社とも一致している。
先輩が近くにいながら、同じ失態をするのだから不思議なものだ。
「所詮ホワイトカラーが机上の空論で頑張ってもブルーカラーの百戦錬磨にはかなわない」
おっしゃるとおりだ。年始にそう言ってもらいたかったし、
言われたところで、屁理屈をこねて、聞かなかったかもしれない。
「ボードメンバーは3人がいい」
これは、「エニグモの二人代表の裏に安藤さんがいた」という事例をだして語っていたクダリであるが、
当社にも第三の目線があのとき必要だったように思う。
このように、須田さんは、いろいろな起業家を見たり、発掘したりというのを、
ライフワークとしており、その中で見てきたことにが含蓄がある。
例えば、採用に関して、クラウドワークスの吉田さんは、
友人の結婚式で、その後輩で優秀な人を探しては口説いていたといった目撃談は、
本人はおそらく言わないだけに、参考になるし、「襟元をただせるような情報だ。
まさに、起業家の「生き字引き」が須田さんというわけだ。
「いまこんなに調達しやすい時期なんだから、CFOの仕事はできるだけお金をひっぱること、以上」
みたいに切れ味するどい返答がかえってきていた。
今まで会った中で一番すごいと思った人はリブセンスの村上さん。
まだ事業をやったばかりのタイミングに会っていて、
自分が上場会社の役員であるのに、オーラが逆で、圧倒されたとこぼした。
このように若手起業家とも自ら会いにいく姿勢こそが、須田さんからもっとも学ぶべきことなのだろう。
情報は経験者だけでなく、若手からも、同世代からも入ってくるわけだし、どこでどう繋がるかわからない。
チャンスはひとづてに訪れる。決して机上の空論からは導きだされない。
「山田進太郎さんとか、ほんとに考え抜いていて事業をやっている。
本当は考え抜いてやるべきなんだろうけど、自分はとりあえずやっちゃう。」
こういうタイプだからこそ、人とのつながりを大切にするのだろう。
前回も真田さんの「ほんとはこうするべきなんだろうけど、自分はこうする」という持論を聞いた。
正解への道は、人によってアプローチがことなる。もはや正解すらない道である。
ここでもそれが聞けた。いきべんの真骨頂である。
【無料PDF】IT新規事業でのビジネスモデルの作り方
「新しいサービスでビジネスを作りたい人」が参加した「IT道場」で語られていた「新規事業のレシピ」をこっそりプレゼントいたします。150ページ以上のPDFになりますので、プリントアウトするときはご注意ください。とくにカラーでプリントすると、上司に怒られます。