キングコングの西野さんの絵本「えんとつ町のプペル」の無料公開にはビックリしましたね。
でも、よく考えてみれば、20万部以上も出ると、Amazonでは中古販売がさかんになって、著者はホゾを噛んで見守るだけですから、そんな時にこのようなインパクトのある判断に至ったのは凄いと思います。
結果的に、「立ち読み効果」はすさまじく、売上もあがったとのこと、流石です。
西野さんのプロジェクトは、集客目線からいえば、はじめから「人を巻き込む」戦略だったと思います。
まず、絵本作家は一人でやるものというところを、20人の分業制プロジェクトにしたこと。
熱量がそれだけで20倍です。自分ごとのように思う人が20人いるわけです。
そしてクラウドファイナンス。6000人から4000万円をかき集めました。
その前提があるから、1万部を買い取り、増刷に導きました。
このようなことを西野さんがブログで実況中継するから、私のような人の関心もさらっていきました。
彼のやり方はいちいち、マーケティングのケーススタディとして参考になります。
という前置きはさておき、第3回いきべんは、集客動線設計シートを使いながら、参加者それぞれの集客設計について考察しました。
サマリー
想定キーワードから入るとかえってつまづく
記事量産タイプの人の場合は、とりあえず想定キーワード100セット分、100記事を書いてみるというのは有効です。
実際にグーグル検索をして、検索上位記事を片っ端から読んで、自分だったらこう述べるということを書いていくようなやり方です。
記事が一通り揃えば、実際にどんな検索キーワードで訪問されるかチェックができますので、記事を書くということ自体がマーケティング調査になります。
そこから実際の検索ニーズを知り、それにあった無料オファーを作れば、効率よくリストを集めることができます。
しかしながら、記事量産タイプではない人にとっては、上記のやり方は得策ではありません。
検索競合を意識してしまうあまりに、情報としてはありふれたものになり、自分のサービスとは関連性の低いコンテンツを投入することになり、その内容とあらかじめ用意した無料オファーへきちんと誘導ができない可能性があるからです。
そこで私がオススメするのは、まず無料Eブックを作ってからブログを書くという流れです。
あなたはどんな本をお客さんにあげたいですか?
お客さんにとって喜ばれる情報を一つにまとめてプレゼントしようというものが、Eブックになります。
目次を作って、思い思いに書いていき、最後にキャッチーなタイトルをつけたら、出来上がりです。
ネーミングは、「行列のできる」など著名なタイトルをパロってもいいでしょうし、「7日でできる」というようにお手軽さを強調したりと、著者のキャラとセンスの見せどころです。
Eブックは期待値をマックスに!
無料オファーだからといって舐めると痛いことになります。内容が薄いとユーザの気持ちは離れるからです。
ですので、情報はどんどん出し切りましょう。
とはいえ、ほとんどの人が熟読しないですし、何日かすると、忘れてしまうので、ステップメールでフォローが必要です。
こんな感じですから、ありったけのことを出し切ればいいのです。
ありったけのことを出し切ったら、ブログ記事のまとめの部分で、思いっきりプレゼント登録をオススメしましょう。
無料オファーは、リストをとれてナンボです。リストがとれればそれでいいのです。
大盤振る舞いで、情報を出し切っているのだから、めちゃくちゃ盛ってもいいわけです。どうしても口説き落としたい異性にありったけのPRをするのと同じです。ホラを吹いてもいいからリストを取りましょう。
世の中の広告なんて、すべて誇大広告です。むしろそれがエチケットです。顧客は背中を押されたいのですから、どんどん背中を押しましょう。
Eブックを渡した人には精一杯のラブレターを
期待値をマックスにコントロールして押されて登録をされた読者はかなりいい人です。
ですから、感謝の気持ちを込めてステップメールを送ってあげましょう。
基本的にはEブックの内容のフォローをするというイメージで書きます。
そこでも内容が薄っぺらいと読者をげんなりさせますので、文章量が少なくても気づきに富むことを書きましょう。
普段のお客さんとのやりとりで、目から鱗でしたなんて言われたことを、読者にも伝えればいいわけです。
そして、必ずフロントセミナーや、本命商品の紹介も忘れないでください。
ここでのポイントは、サービスを受けた後のイメージを想起させることです。
ジャパネットの高田社長は、「これで、お孫さんとの思い出もバッチリ残りますね」というフレーズを小まめに入れてきます。
製品の性能を語りつつも、実は、購入後のベネフィット体験を刷り込んでいるわけです。
ステップメールの目的はフロントやバッグエンドに誘導することです。
そのためには、単純接触頻度を上げることの信頼獲得と、ベネフィット体験の刷り込みが重要というわけです。
ドラマには後日談シーンがあります。
相棒では、鈴木杏樹が女将をしている小料理屋のシーンがありますね。
あのような場所であなたのサービスが後日談として語られたら口コミが回り出します。
子供の運動会で、「お肌綺麗ですね」とママ友に言われたら、ついついどこのサービスを使ったのか言ってしまうでしょう。
これを逆算して、未来物語としてステップメールで語るわけですね。
子どもの運動会というと隣のママさんよりも自分が老けてないか気になりますよね。でもこれをやれば、むしろ運動会がウキウキきちゃいます。なぜならあなただけが美肌になっているのだから。
なんて、刷り込んでおけば、子どもの運動会が来たときに思い出すでしょうし、実際に上記の体験が引き寄せられるというわけです。
思考は現実化しますので、この予言テクニックはきちんと抑えておきましょう。
これが、ジャパネット高田流思い出話法です。
Eブックに誘導できる記事を書く
すでにEブックを書いているわけですから、書くネタには困らなくなっています。
とはいえ、Eブックの内容を小刻みに展開したところで、検索性はあがりません。
ちょっと一捻りが必要です。
Eブックに誘導できるような記事タイトルをあげてみましょう。
基本的には、ブログ記事で概論を書いて、具体的な事例やケーススタディをEブックで、というような流れがいいでしょう。これをアップセル誘導といいます。これについてはもっと詳しく解説しますよといって、さらに興味ある人をすくい上げる手法です。
また、ブログ記事で、一つのテーマを紹介して他のテーマもありますという横軸の提案も良い場合があります。
例えば、「今回はお金のことを書きましたが、恋愛や仕事にも使えるテクニックを無料PDFで紹介しております。」といった感じのオススメの仕方です。
これはクロスセル誘導と呼んでいます。
オプション品を売るのと似てますね。
記事タイトルから想定キーワードを決めていく
ブログ記事のタイトルリストを作ったら、一つ一つ、想定キーワードを決めていきます。
念のため、想定キーワードで検索競合記事を調べますが、それは敵を知る程度で構いません。
無料PDFというゴールにむかって、伏線をはるような目次構成にします。
競合ページを見て、無料PDFで書ききれなかったこともあるかと思います。
それをブログで補足すればいいでしょう。そんな感じで、検索性の高さをあげていきます。
ブログ記事の目的は検索効果をあげて、見込み客候補をたくさん訪問させることです。
ですので、やはり薄っぺらい記事は書けません。
だから検索競合を見て、無料PDFにつながるネタなら採用して、伏線コンテンツとするわけです。
無料PDFありきのブログ記事の書き方は、気楽にいきましょう。
イメージとしては高田順次のノリです。テキトーなんですけど、意外にしっかりしている感じです。
気張って書くと難しい言い回しをしてしまったり、自慢してしまったり、とにかく違和感がでてしまうわけです。
テキトーな感じが相手も構えないし心地いいものです。
これはメールマガジンでも言えることです。
ブログ書かなきゃなんて思っている人は嫌な仕事をイヤイヤしているのが出てしまってます。
高田順次がイヤイヤ仕事をしてたら、嫌ですよね。楽しく仕事をしていた方がお客さんは集まります。
ブログ記事を書くことが楽しくないならば、専門業者に頼むことを選ぶのが賢明です。
というわけで、次回のいきべんは、顧客満足度を上げる方法、です。
ぜひお参加ください!
検索される記事作成テンプレート・集客導線設計シート
「想定したキーワードで検索される記事を書くため」
そして、
「アクセスしてくれた方をきちんと集客導線に乗せるため」
秘伝のペラ一枚のシートを2つ、こっそりおすそ分けいたします。
これは半自動集客エキスパートが、セミナーやコンサル、ディレクションの現場で活用している魔法のシートです。
これがあれば目的がブレることはありません。
事前に方向性を決める集客コンテンツの設計書であり、あとでレビューするためのチェックシートでもあります。
いきあたりばったりの集客やブログ更新をやめて、もっと建設的にやりたい方は、ぜひお手にとってください。
複数人で共同作業をするときにも役立ちます。