ハゲ関連のキーワードで検索していると、記事内で、いつも目にするチャップアップ。
みんなが絶賛しているので、そんなにすごい育毛剤なのかどうか、調査してみました。
サマリー
育毛剤チャップアップとは?
育毛ローション1本(120m)、サプリメント(120粒)1箱セットで20,760円の即定期便コースがあるようです。
前回の調査↓では、
アフィリエイト単価報酬が4000円とのことなので、大正製薬のリアップシリーズの6000円に比べればおとなしい方でしょう。
チャップアップ7ヶ月使ってわかったわかった5つの真実
「チャップアップ 効かない」で検索すると、検索1位に「http://チャップアップの事実.com/」というサイトが出てきます。
これ、かなり本格的なメディアになっており、素人が作るにはなかなか気合いが入っています。
詳しくは記事を見て欲しいのですが、特筆すべきところを以下にまとめておきます。
1ヶ月での効果を唄うが効果がでない。
筆者の場合、医薬品を服用してAGA対策をしたわけですが、人から気づかれるのに3ヶ月、ビフォーアフター写真にできるぐらいな改善は半年かかっています。
1ヶ月で髪が伸びるのは1センチです。こんな感じなので毛根がバンバン発芽するなんてありえません。1ヶ月のビフォーアフターは完全に詐欺案件といえましょう。
解約は電話のみでなかなか承諾してくれない。
まるでガラケーの退会フローみたいでおもしろいです↓
あとは、薬効効果と認められない成分を効果があると見せている、販売成果報酬のかかった提灯記事だというような、まあどこでもよく見るような論点が散りばめられておりました。そりゃハゲていないアフィリエイターが「ハゲが治りました」って記事を書くのは、経歴詐称ではありますが。
というわけで、国内有数の育毛関連アフィリエイトメディアを調査してみました。
【密告】ユナイテッドが買収したハゲラボ運営ゴロー株式会社がヘアラボ運営の株式会社アラン・プロダクツに変更で検索除けか
私も日頃から大変お世話になっている、というか、ことごとく、たくさんのハゲ関連キーワードで検索上位の記事を量産しているハゲラボですが、いつしかヘアラボという名前に変更されておりました。
ちなみにハゲラボは月間160万ユーザーの訪問数で、私も月50回くらいは通っています。
そんな兄貴のようなハゲラボですが、「ハゲラボ」で検索するとヘアラボがポールポジションなのですが、2位、3位に非常にかぐわしい記事があがっておりました。
こちらが2位です。
そしてこちらが3位。
ざっくりまとめると、
売上高が20万円のサイトだったけど8億円で売れた。売った会社は名前を変更し仮想通貨関連メディアとLGBT関連メディアをするとのこと。ハゲに寄り添うのはここまで。金の切れ目は縁の切れ目とはよく言ったものです。
業界の噂によると買った側もすでにリクープをしているようです。強いメディアはアフィリエイト単価はどんどん釣り上げることができる業界ですし、2万円ぐらいは貰っているのではないかとのことでした。
実にWinWinの見事なゲームでしたね。これらのメディアで育毛剤を買った本人たちの意見も聞いて見たいところですが。
「ヘアラボ(旧ハゲラボ)」というメディアを創った理由
最後に、ハゲ業界のプリンスと言っても過言ではない、ハゲラボの創業者の記事も紹介しておきましょう。
創業者の花房さん自身も若ハゲに悩んでおられたようです。
鏡の前で、いつも下ろしている髪をザッとかきあげた時に、そのことに気づいた当時の僕の感情は、
・恐怖
・孤独
・不安…など、想像を絶するものでした。「髪の毛がふさふさな自分」から「薄毛が進行する自分」への転落は、どうにも耐えがたい恐怖でありました。
こんな原体験を持つ自分だからこそ、「美容/メイク」や「旅行/お出かけ」といった市場がでかいけど当事者意識を強く持てないテーマよりは、髪のコンプレックスという、ニッチだけど純粋想起するNO.1のメディアがなく、自分自身強い思いを持ってチャレンジできるメディアにしようと考えるようになりました。
大変苦労されているようですね。
チャップアップの2ch口コミが悪事暴きの場に
「ハゲラボ 炎上」で調査していたらこんな記事に遭遇しました。
基本的に「効かない」ってことが前提でスレッドが成り立っているのですが、
チャップアップとBUBUKAは中身が同じで、天真堂のOEMだということまで暴露されています。業界では昆布汁と呼ばれているみたいですね。
「タバコは毛細血管を収縮させて血行不良を起こすからハゲる」みたいなことが、ヘアラボ(旧ハゲラボ)とか見ると書いてあるよね。あれ全部嘘です。コンテンツ作りのためにタバコと薄毛を無理やり繋げてるだけ。根拠ない。
これは#Mee Tooです。筆者もタバコを吸い続けており、ハゲとはなんら直接の因果関係は見出せませんでした。
様々な育毛剤が「世界に認められました!」と声高に叫ぶモンドセレクションは、金出せばだれでも取れることで有名。ちなみに審査項目に育毛効果は入っていない。
モンドセレクションは、10万円でエントリーできて、80%がなんらかの賞をとるわけですが、日本人以外は知らないマニアックな賞のようです。これを唄う商品自体がやばいんでしょうねえ。
なお、この記事は、「2016年末にあったウェルクの問題は、現在も解決していないが、あの事件も「SEO→アフィリエイト」という単純構造に問題提起してくれた。」と、ウェルク問題に言及した上で、
「プロペシアの特許が切れるのは2019年の10月といわれている。そのタイミングでAGA治療薬の業界も大きく変わるだろう。そろそろ育毛剤業界に転換期が訪れる予感。」という言葉で締めくくられております。
まとめ
ハゲメディアを作っている人はいい人そうだった。でも記事を書いている人はハゲとは限らないクラウドライターだった。そして、そんな記事は特定の商品の販売報酬を原資に量産されていた。
そして「純粋な購入者」(アフィリエイターではない人)の「育毛サプリが効いている」という記事はググれど、ググれど、一切見つからなかったというのが今回の調査結果でした。
リアルの体験者の記事が読みたい、今日この頃です。
ちなみに、私の体験談はこちらにまとめております。