屋久島に野人がいるのをご存知でしょうか?
先日、屋久島の「ソウルナビゲーション」という自然体験ツアーに参加してきました。
ツアーがはじまったその時間にちょうど梅雨明け宣言が出されてしまい、月に35日は雨が降ると言われる屋久島で雨にふられることがありませんでした。
サマリー
天ぷら油で走るワゴン車
まず、7人乗りの野人所有のワゴンにのるわけですが、びっくりです。
あまりにもビックリしすぎたので、写真を撮り忘れました。
前席の前にタンクがあって、そこから管が出てて床下に伸びていました。
「これ天ぷらの廃油です。こんなのでも走るんです。ディーゼルエンジンってなんでも走るんだよ。」と野人はニコニコして言いました。
おいおい、これはフェイクで、本当はガソリンで走っているんじゃないの?とタカをくくっていましたが、たしかに廃油が減っていきます。この廃油、ドドメ色をしています。
排気口からの匂いもこころなしか、いい香りがしました。
この廃油、野人がとあるホテルから調達しているらしいです。
ツアー中に、蕎麦屋に行ったのですが、我々が食べている間に、野人は蕎麦屋から廃油を貰う契約をしていました。
天ぷら廃油のオイルショックに備え、手抜かりなく調達先を確保している野人。
「みんなが天ぷら油で車走らせるようになったらやばいなあ」という言葉が印象的でした。
野人は魔女と住んでいた
野人は魔女と子魔女と一緒に住んでいます。まるで「魔女と野獣」の世界です。
魔女は薬草を配合したり、ジャムを作ったり、椿油を実から精油したりしています。
野人は家に住んでますが、風呂は川で水浴び、裏山の木々に吊るしてあるハンモックで寝ています。
10mの高さの枝にもハンモックが吊るしてあり、子魔女が寝てるようです。そこからは海がみえるそうです。
ちなみに、子魔女は黒猫を飼っています。
野人はパンが大好き
野人の趣味は珈琲の豆挽きと焙煎で、それは家の中で行います。
あと家では、野人と子魔女はウノをやるようです。
庭ではバナナとかのたくさんの実が生産され、ニホンミツバチのはちみつも養蜂しています。
ニホンミツバチは魔女の鼻の穴にも入っていきます。
野人はコーヒーと縁があるようで、かつてはエチオピアなどのコーヒーの産地をバックパッカーしていたそうです。
コーヒーといえば、パンですよね。
野人はご飯よりもパンが好きなようです。
なので、ツアー中も、何回かパン屋によります。
島の6時の方角にあるパン屋がお気に入りのようです。
なお、野人はもともとプロカメラマンだったそうですが、カメラは見当たりませんでした。
ツアーで持参しているのはゴープロです。
ギョサンと野人
野人は高い山もサンダル(ギョサン)で登ります。
川や海の岩では裸足でぴょんぴょん飛び回ります。
基本的に岩の高台によじ登るのが好きで、そこで雄叫びをします。
山の頂上から人を背負って帰ったこともあるそうです。
野人は森に入るときと出る時に、お祈りをします。
川に入る時も海に入る時も同様です。
プロ野球の選手がグランドを出入りするときに帽子をとってお辞儀をするように、野人は自然を「グランド」と捉えます。
森のツアー中に「土も食べられるから食べてみてね」という野人の言葉が印象的でした。
ジビエを食す野人
屋久島ではちょいちょい鹿が撃たれて、野人家にもおすそ分けがくるそうです。
基本的に野人家はベジタリアンですが、こういう時は食べるそうです。
こないだ解体した時は6時間を費やしたようで予定が狂ったそうです。
屋久島のんびり生活でも、鹿の解体は生活リズムを崩すのでしょう。
親子で屋久島雑技団
木登りが上手な子魔女は、人登りも上手で、すぐに野人の肩に乗ることができます。
高い木の実は、この親子雑技団プレーで採れるのです。
今日も本当に美味しかったよ。ありがとう。
野人は心から感謝の言葉を惜しみなく伝えます。
お店から出た時に相手の手を握り「今日も本当に美味しかったよ。ありがとう。」と目を透き通らせて語るのです。
もしもカリオストロの城に野人がいたならば…
「ああ、何という事だ。その女の子は、悪い魔法使いの力を信じるのに、野人の力を信じようとはしなかった。その子が信じてくれたなら、野人は空を飛ぶ事だって、湖の水を飲み干す事だってできるのに…」
今回のソウルナビゲーションツアー行程
1日目:海に近い川のプールで水遊び、海でシュノーケリング、コテージでイタリアンケータリング、テントで寝る
2日目:太忠岳登頂(野人珈琲でます!)、森のドライブ&星空観察、海の温泉、ウミガメ産卵観察、テントで寝る
3日目:大川の滝でミストシャワー&岩盤浴、蕎麦屋で昼食、野人宅庭でキャンプファイア&BBQ、裏山テントで寝る
4日目:野人宅庭でブランチ(野人珈琲でます!)、トーキングサークル
以上、野人の紹介の方が多めですが、屋久島ツアーの報告でした。
「屋久島編」と書きましたが、野人による屋久島以外のツアーがあるのかはわかりません。
なお、移動中ずっと寝てたので、島のどのあたりを回ったのかはわかりません。
小次郎くん