違和感を少しでも感じたらすぐに手を打て!(粋な勉強会講義録)

エニグモは国内でも数少ない「二番煎じをやらない」会社だ。
何もかもがあたらしい。新しすぎて誰もマネをしない。

設立のときは、企画書をかいて、たくさんの友人からお金をあつめた。
まるで「クラウンドファンディング」のようだ。これが10年前。

アメブロが芸能人に宣伝投稿をさせる前に、プレスブログがあった。

ようやくYouTubeの広告動画が浸透してきた昨今ではあるが、
6年前にはフィルモという動画制作のクラウドソーシングがあった。

ほぼ同時期のシェアモにいたっては、メルカリやフリマ、パシャオクの走りともいえる。

また最後の新規事業であり、雑誌社から反発を買ってしまった
雑誌のスキャンシェアの「コルシカ」は「キュレーション」の走りだ。

共通していえるサービスの根幹には「ユーザがユーザのために」というのがあった。
これもソーシャル時代を見据えた先見の明といえる。

ただ、当時はうまく説明する言葉がなかった。

バイマは今となっては、「買物」をテーマにした「クラウドソーシング」という言葉で説明ができるが、
サイトの説明以外に、概念的にとらえる用語がなかった。
こういうなかで、粛々と事業を育てるのは大変だったはずだ。

以前のバイマには「アサリを売っている者」もいたそうだが、
事業をバイマに集中するときにファッションにしぼり、一気に上場にむけて成長させた。

いまは「クラウドソーシング」という言葉よりも、
「パーソナルコーディネイター」というしっくりする言葉がある。
はじめからどこにもカテゴライズされないからこそ、今でもオリジナルな存在として輝いている。

また、事業における運というのも、何が良くて何が悪いのか、エニグモを見てるとなんともいえないのだ。
営業系の事業の売り上げが沈み、リストラしたからこそ、バイマに集中できたともいえるからだ。

このように、新規事業立ち上げと撤退、そしてリストラ、選択と集中、ということをやってきた須田さん。
今までの弁士と比べて、共通するところもあれば、オリジナルな考え方もある。

共通するところは、いきべんにくれば、他の事業家もしゃべるだろうことなので、ここでは割愛するが、
須田さんならではのオリジナルな指標は「違和感」という経営感覚だ。

経営ボードだろうと社員だろうと、違和感があれば、役職はあげないし採用しない。
違和感を感じたらすぐに言う。そのあと、それでも違和感があったら手をうつ。

普段のコミュニケーションのなかでも、「そのサンダル、便所じゃないんだから」と細かいこともいちいち言うことで、
「このひとはこういう人なんだ」ということをわかってもらえる、というわけだ。
「社長は何かんがえているのかわからない」と社員が言い出した時期に、そう切り替えたそうだ。

あともうひとつは、メンターの存在について。
国光さんはコミュニティを大切し、佐藤さんはアンチテーゼにし、尾下さんは七村会長だと言った。
それに対して、須田さんは、なにそれ?という感じだった。

普段おつきあいしているアナリストはいろいろ情報をくれるし、俺たちなんかよりも詳しい。
それと、IRは人に任せず自分でやっていて、頭が整理されるから特にメンターは不要だと。
自分たちで悩みぬいた経験が多いからこその言葉であった。

バイマは奇しくも、最初に立ち上げた事業で、最後に残った事業だ。
フィルモやプレスブログの韓国パートナーは、今はバイマをやっている。
5年前に提携したUSの会社は、上場後に出資した。

長い付き合いや、長期的視点を大事にするのもエニグモならではだ。
コーデ写真共有アプリの「ストゥーリオ」は、キュレーション型の中古販売モデルに様変わりし、新しい会社を起こした。
同時期にサイバーエージェントがコーデ写真共有アプリを出してすでにサービス終了しているのと対照的だ。

このような須田さんのひとつひとつの点を大切にする考え方は、エニグモの強さに結びついているのだろう。

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