経営の仕方は100人100用。自分にあった方法でやる。(クラリスの会講義録)

鉢嶺登氏(オプト代表)をゲストに迎えた第1回クラリスの会の講義録です。

起業を思いついたのは中学の時から。

鉢嶺さんが森ビルを辞めたときは貯金80万円。
友達5人で300万円あつめて起業しました。

初年度の売り上げは150万円。
にもかかわらず、2年目VCから1000万円を調達。
「キミは逃げそうもないと思ったから」というのがその理由でした。

今までつらかったことは二つ。

一つ目は創業以来5年間、一向に利益がでなかったこと。
土日もなく、24時間一生懸命やっているのにどうにもこうにもうまくいかない。
社長に向いてないんじゃないかと、悩んだそうです。

自分はビジョンを伝えることには長けているが、
実行面には向かない。だから適任者を見つけては任せていた。
しかし、それもうまくいかなかったそうです。

この悩みは海老根さんの登場で消えます。
ぐんぐんと業績を伸ばすこととなりました。

次の悩みは、まさにここでのジレンマでした。
「エビに任せているから、俺は口出しはしない。」
でも、起業家としては自分が現場に降りて直接手を出したい。

オプトの快進撃と裏腹に2年の悩んだ日々。

稲盛和夫氏のセミナーなどいろいろ顔を出しては、相談を乞うという日々でした。
ナンバー2が会社を盛り上げている例は稀ですから、
解決策があったわけでもなく、自分の考え方で折り合いをつけたそうです。

そうして、行き着いたのは、
「経営の仕方は100人100用。自分にあった方法でやる。」ということ。

起業時のアドバイスももらいました。
事業を次々と立ち上げようとせず、できる限りフォーカスして
一点突破をすること。

そのためにはとにかく儲けること。
受託でもいい。どこまでいったら、新しい手を出すか決めておくこと。

起業メンバーの合宿のススメ。

オプトの創業メンバーは当時、
会社としての夢と、個人の夢。それぞれに対して語り合ったそうです。
こうしてたどり着いたのは、「3年後に上場しようぜ」。
これをきっかけにメンバーの気持ちが一つになったようです。

人材については、早期からの新卒採用と、中途採用は起業予備軍をというアドバイスでした。

固定概念のない染めやすい人材で企業体としてのまとまりを求める一方で、
いづれ卒業してもいいからコミット意識の強い人材で事業発展を図るという、
面白いポートフォリオ設計です。

辞めてもらうのも経営者の責任

人材登用のミスジャッジについては、「辞めてもらうのも経営者の責任」。
入れるのも出すのも、経営者が責任を持つ。
創業まもなくの場合、どうしても情念がはたらきますから、
先輩の声は、各パネラーにも刺さったことでしょう。

講演も終盤にさしかかるとき、
鉢嶺さんは、面白いエピソードをしゃべろうと切り出しました。

4つの事業を1つにしぼる。

ITバブル崩壊を受け、オプトの当時の4つの事業を、
1つにしぼるという局面がありました。

経営ボードの出した結論は、
「ネットの不動産会社をやる」ということ。

しかしながら株主総会で、大激論がおこりました。
結論がどうなったかというのは周知の通りです。

居合わせたメンバーは「こんな株主総会は初めてだ。」と感激したそうです。

株主も我が事のように、真剣に議論してくれる。
株主の入れ方も多いに考えるポイントです。

ちなみに、ネット不動産事業の売却先は、ホームズです。
どっちでも成功してたわけですね。

アドプランの差別化ポイントについて、会場から質問がありました。

もともとアドプランを作った経緯は、広告売りっぱなしの広告業界への異議だった。
だから、まずアドプランを売ってそのあと広告も売るという考えで営業した。
アドプランの商品に差別化ポイントは特にあるわけじゃない。
違うのは広告効果測定への「想い」にあるんだと思う。

 

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「想い」がひとを動かす。

起業は「想い」から生まれる。

鉢嶺さんが色紙に書いた言葉。
「起業をして世の中を変えよう。」

この言葉の裏側が見えたような気がしました。
「森ビルには絶対恩返しをしよう。」という言葉も印象に残りました。

次の対談相手はアドウェイズ代表の岡村さんです。
サイバーエージェントに入りたくてしょうがなかったけど、
全然とりあってくれなかったから会社をつくったという
エキセントリックなエピソードを持っています。

どんなアドバイスを引き出せるか、
イセオサムと念入りに作戦会議をしたいと思います。

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新規事業はロックバンドと何ら変わりはない。(クラリスの会講義録)

佐藤光紀氏(セプテーニ代表)をゲストに迎えたクラリスの会の講義録です。

【2009年9/9講義録】「新規事業で会社を変える。チェンジ・メーカーとしてのキャリア論」

就職活動よりもバンド活動

バンド活動にいそしむ佐藤さんの就職活動はずいぶんいい加減なものでした。
新宿にちょうど用があって、交通費支給だからと、就職セミナーに出たのがきっかけです。

その会社が後にセプテーニという名前になります。
当然、上場会社の社長になるという野望は微塵もありません。

当時の会社は10年目、社員20人と小さな会社。
リクルート出身者の会社ということもあり、
求人広告の営業会社であり、DM事業が柱になりつつあるという状況でした。

バンド活動を優先した社会人人生は2年すると転機を迎えます。

 

こんな事業、時流にのっていない。やばいんじゃないか?

社長に直談判して、新規事業をやることになりました。
6ヶ月は一人で試行錯誤、そしてスタッフをつけてもらい、
現在のメイン事業であるネットマーケティングの事業が生まれます。

あとから聞くと「戦力外通告だった」といいます。
どうせ真面目にDMの営業やらないんだったら、
好きにやらせておけ。そのうち逃げるだろうとの社内評だったのでしょう。

しかし、本人は無茶苦茶いい気持ちです。
仕事がバンドよりも楽しくなり、バンド活動をやめてしまいました。
いや、むしろ、新規事業はバンド活動に似ているといいますから、
彼の中では奏でるものが変わっただけなのでしょう。

やりたい人をあつめて、分担を決めて、あとはやるだけ。

土日にもどんどん会議を入れていきました。

そんな感じで事業が成長していきます。
最初で最後の苦しみはその3年後。
50名〜100名の規模のときだと言います。

 

自分が現場で動くのには限界がある。

部下が自律的にうごくしくみを作らないとこれ以上はのびない。
そのときは毎晩、相当悩んだそうです。

会社のステージの変化で、自分も変わらなければならない。
この悩みこそ、経営者としての自覚の芽生えでした。

いままではクライアントがお客さんだったが、
それからは、社員がお客さん、そう見方が変わったそうです。

 

育つ人を助けるのが仕事。

やりたくない人を無理矢理動かすのではなく、
やりたい人を後押しをする。

仕事はバンドと変わらないという根底がそこにはあります。

こうして、ネット事業がメインストリームとなり、
会社が変化し、自分も変わり、二代目社長となりました。

会社を変えると言っても、簡単には変わりません。
理解されない瞬間、逆の立場を考えてみてふりかえります。

自分は他人に期待しすぎているんだとわかります。
はじめから理解されていると思わないことです。

逆にまず相手を理解することにつとめる。

これを佐藤さんは「シェアする」という表現を使っていました。
応援しあえるしくみは、シェアするという考え方。
上場は一般投資家とのシェア。会長と想いをシェア。
シェアの気持ちがあれば、軋轢は生まれないと。

これからのインターネット業界は
周辺産業との協調に早く気づくべきだ。
本音で産業の健全につとめ、
相互理解で新しい市場を開拓するというのが
これからの変化に対応するということだ。

会社や社会が変わるのは規模が逆転したとき。
大きな車輪を動かすようなもので、
長い時間こつこつと積み重ねれば、
次第に加速し、もう誰も止められない動きとなる。

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大事なのは何が何でも続けること。

大きなビジョンがあっても、
やっている最中には達成されないものだ。
あとの人から評価されればいい。

自分の続けていたことが、自分がいなくなっても続く。

それは音楽と同じだよね?

やはり佐藤さんの根底には音楽が流れているのです。

追記)その昔、若手起業家育成セミナーという堅苦しい名前がついておりましたが、
第四回目から「クラリスの会」と呼ばれるようになりました。
なぜクラリスなのか、クラリスじゃないといけないのかについては、
ご自分の目でお確かめください。次回はモバイル検索の王者エフルート。
代表の尾下さんと一戦交えます。場所はもちろん、中野坂上校です。

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