IPOしたもん勝ちだ!(粋な勉強会講義録)

ディスカッションの最後の方で尾下さんは、きっぱりといった。
株式公開企業の社長は日本に4000人くらいしかいない。
狙えるものであれば狙ったほうがいい。

社員から住宅ローンが通ったと喜ばれた。
採用が楽になった。
クォーター毎のIRは、あたまの整理になる。
増資の時だけにプレゼンすればよかった未上場のときよりも、鍛えられる。
コンプライアンスにもむきあえ、確実に会社の環境はよくなる。

「創業者たちよ、ひるんでるばあいじゃないぞ」とも聞こえた。

尾下さんは創業者ではなく、きづいたらエフルートの社長、
また気づいたら、アクセルマークの社長となっている。

はたから見ると、エフルートのときは自分の信念としての
「モバイルの未来」を提唱しているように見えたが、気負いがあったのかもしれない。

いまのアクセスマークの尾下さんは、たんたんとゲームビジネスをきちんとまわしていて、
むしろ今の方がよりナンバー2的で、はたからみて自然体である。

「創業者の思いなんて知ったことじゃない。目の前のビジネスをまわすのが俺の仕事なんだよ」
という悟りに近いものすら感じる。
「IPOしたもん勝ちだ!」というのは、
アクセルマークは公開企業だから、なんとかしなくちゃという動きがあったとふりかえっての言葉だった。

尾下さんは、常に注意深く観察して、つきつめて答えを探求しているようなところがあある。
質問に対して「経営陣が一枚岩で、社員に対してドライでいること。」など、答えがあったかのようなフレーズがでてくる。
たとえばこれがクルーズ社のすごさの表現だ。

ナンバー2というのは、いびつな創業者の欠陥やいいところのデコボコしたところを丸く調整するような存在という。
のらりくらりと自分をかえることができるんだと。そのノリで2代目社長業ひきうけますって感じなのだろう。

また会社の成長については、急激な採用など背伸びしている瞬間はつまさきが立ってプルプルしているのだが、
それになれていると、かかとがついて、かつての苦しかったことを忘れる、この繰り返しだと。

何回も自問自答したんだろうなというぐらい、比喩表現がうまい。

自分が経営している会社も俯瞰してるようなことがあるし、
他人の会社においても、わがごとのようにのめりこむようなところもある。

尾下さんにとって、会社が誰のものとか、どうでもいいんだよな。
ただただ、ひとをひきつけて、鼓舞して、事業を当てるということだけに興味があるのだろう。

尾下さんたちは、経営者仲間であろうと、社内のコアメンバーだろうと、結構、下の名前でよびあう。
男の名前をよぶなんて恋人じゃないんだから、気持ち悪くも見える。

でも、そのノリのなかに、上下とか枠組みとかを飛び越えるフラットな空気をつくっているようにも思える。
会社は箱でしかない。その会社の世界がすべてではないと悟っているかのように。

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スピードというところには、注意点が2つある。(クラリスの会の講義録)

尾下順治氏(現アクセルマーク代表)をゲストに迎えたクラリスの会の講義録です。

【第5回クラリスの会】「モバイルで勝ち残るためにボクらが進むべき道。」
●尾下順治氏(エフルート代表)

「グーグルって何人が使っているか知ってる?_

会場では10億人くらいと答えた方が多かったと思います。

「2008年1月では2億人ぐらい。
ってことは。中国のケータイ7億サブスクライバーのうち3割とれれば世界をとれるというわけ。」

エフルートは、出資者に対して、
「グーグル、ヤフー」を超えるという目標を掲げる。
出資側もそういった声をベンチャーに求めている。

ベンチャーで唯一勝てるのはスピードだけ。

大企業には必ずイノベーションジレンマがあるから、
そこについていけば、協業だって、出し抜くことだってできる。

協業というのは、オールドエコノミーの逆襲ということに対しての発言だ。
本当のライバルには正々堂々と牙をむき出し、協業すべきレガシーとは手をとりあって。
大胆不敵な行動ができるのがベンチャーの醍醐味である。

スピードというところには、注意点が2つある。

ひとつは、ひとつひとつの仕事にケリをつけること。
「もう一度やらしてください」はナシということだ。
失敗か成功のケリがつくからこそ、PDCAサイクルは一段あがり、
スパイラル上昇できる。ケリがつけられなければ、ただの時間の無駄だ。

もうひとつは、意志を即座に明確にすること。
とくにボードメンバー同士は特に気をつけていると尾下さんは言う。

これがあやふやなままだと、スピード感を逸してしまうからである。

我々のモバイルビジネスについて

「ケータイによる、インターネットのコモディティ化は日本人が生み出した」
と尾下さんは言う。

「日本人はガラパゴスだと謙遜するが、これが中国人だったら、
俺たちが作った文化だと自慢するはずだ。画面遷移図だってすごいノウハウだ。
これなんか、もはやツリー構造じゃない。信長の野望の蜂の子地図のようだ。
エモーショナルでユーザが動く。こんな動きを知ってるのは今のところ日本人ぐらいだろう。
日本人の強みは素人に使ってもらうことや、1ピクセルのごだわりがすげえ。」

素人に使ってもらうことについては、
尾下さんは「パッケージング」という言葉を使っていた。

ただ、このもったいなさは、日本人と外国人という対立でもないらしい。
グリー、ミクシィ、ディーエヌエーは、元々、PCウェブのプレイヤー。

生粋のモバイル人の中から、いいサービスが生まれていないことを残念がった。

インターネットの意義の上にモバイルが成り立つが、
そもそもモバイルならではの「レバレッジ」ってどのようなところにあるのだろう。

尾下さんは「フォロワーが多い」という言葉を使った。

例えばクチコミや、レコメンドで、次々にユーザやコンテンツを数珠つなぎにしてしまう、
そんなモバイルの本質をうまく捉えてサービスに活かすべきだろう。

今回のブッキングは、イセオサムと尾下さんが、
「モバイル広告って実は販促ですよね」という意見が一致したのがキッカケだった。

「いまの広告主はみんなCPAで評価している。
それって広告の評価指標じゃないよね。」

これは、インターネット全体にも言えることだ。
モバイルの場合、さらにフォロワーのレバレッジがあるのなら、
PRの方面で、力を発揮してもよさそうなものだ。

マーケティング手段としてのモバイルのあり方

もう一度定義しなおす局面に来ている。

最後に投資家との付き合い方について伺った。

「みんなベンチャーキャピタルを穿って見すぎだよ。
お金を預けていただいているんだよ。
自分にはってくれている人とやっているんだから。」

「投資家を説得できないで、顧客が納得できるわけがない」と。

もっと外へ外へと社交的に働きかけるべきなのだ。
なぜなら私たちはすでに世界の最先端の産業を担っているのだから。

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